秋の日、
セイタカアワダチソウが黄色い花を咲かせていました。
案外きれいだと思いました。
ある時期、
海外からやってきて、
破竹の勢いで各地に広がっていきました。
遠足の日、
バスの窓から荒れ地一面に広がった、
あの力強くそびえ立つ姿を見て、
なんとなく不気味な印象を持ったのを覚えています。
四十年以上も前のことでしょうか。
いずれ世の中、
セイタカアワダチソウだらけになるのではないか?
子供心に余計な心配をしたものです。
あの頃、
アレルギーや喘息の原因じゃあないかとささやかれ、
散々たたかれたものです。
でもその後、
そういった話もトーンダウンし、
おチュウは忘れてしまいました。
今では、
アレルゲンとしてブタクサなどが定着し、
濡れ衣は晴れました。
でもなぜか、
セイタカアワダチソウも影をひそめ、
以前ほど見かけなくなりました。
なんとなく背も低くなり —–
意外にも、
可憐さが出てきたのが不思議です。
本日、
その姿を改めて見るにつけ、
割ときれいな花じゃあないかと、
改めて感じ入った次第です。