時代と共に廃れた蚊帳

夏の夜、ベッドに横たわり、

ふとそういえば‥‥蚊帳というものを見なくなったよなあ 😕 

小さい頃蚊帳を吊ってその中で寝た記憶がある。

一部屋の半分以上の空間を占めてしまうような巨大な網のような‥‥

その中で寝ていた記憶がある。

だがせいぜい昭和30年代後半までのことだったのかもしれない。 😉 

今ではマンション住まいで窓には網戸があるから、

滅多に蚊の侵入はない。

しかし、当時夏場は虫が多かった。

特に面倒なのは蚊

小さい頃、実家には網戸すらなかった。

クーラーなんて論外、ガーガーうるさい扇風機とウチワで凌いでいた。

だから窓は開けっぱなし

周囲は田んぼだらけ

必然的に部屋の中は虫だらけということになる。

とにかく、ものすごい数の虫が飛来 蚊に始まり小虫の類い全般、トンボに蛾にチョウチョ

対抗手段は蚊取り線香のみ

今から思うととんでもない時代だった。

なので、そのまま布団を敷き寝るわけには行かない

蚊の餌食になるに決まっている

だから、蚊帳はぐっすり寝るための大切なアイテムだった。

見方によっては、人間が檻(おり)の中に追いやられ、

それを虫が見物に来ていたということかもしれない。

しかし、今思うと蚊帳の中で寝るというのはちょっとした風情だったし、

ノスタルジーも感じたりする。

ただ今の暮らしとどちらを選ぶかと聞かれれば、

クーラーの利いた部屋で寝る方が良いに決まっている。


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