フクロウとコレクター心理

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おチュウが若い頃、出張先(確かクアラルンプルの空港)の土産物屋で、フクロウの小さな木彫りの置物を見つけました。

色違いを何個か買って帰り部屋に飾っておきました。

 

しばらくして、またどこかの土産物屋でフクロウが目に留まり、買うことに ——

そのうち徐々にフクロウが欲しくなり、心の中で欲望の優先順位が上がっていき、

いつの間にまあまあの数のフクロウが集まっていました。

これがコレクター心理というものなのでしょう。

 

しかし、そのうちに別のものに興味ができてしまい、フクロウへの熱意が急速に冷めたのです。

見つけても買い求めることはなくなりました。

その辺がフクロウにとって、おチュウにアピールできる限界だったのでしょう。

 

あれから数十年たちましたが、フクロウたちはまだ処分されずに部屋に飾られています。

もはや増えはしないが、無くなることもない。

いつの間にか、思い出としての価値がおチュウの心の中で確定したのだと思います。