このように草叢でチュンチュン餌を探し回る姿に、
ついおチュウは可愛さを覚えるのです。
しかしどっこい、スズメはこのように可憐な生き物ではありません。
ある意味大胆不敵
ある日お米屋さんの前を通りかかった時のことです。
なにやら店内を動くものが ——
すると、次の瞬間スズメが数羽ちょんちょんと飛び出てきて、堂々と飛び去って行ったのです。
スズメがいかにお米好きかは、秋の田んぼに立っている案山子の姿を上げるまでもありませんが、
しかしその行動の大胆さに、おチュウは背筋が寒くなるのを感じ、
日本昔話の舌切り雀のおばあさんの気持ちを察してしまうのでした。
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