北千里を歩く

天六から北千里まで阪急でさほど時間はかかりませんが、特別な用事がない限り訪れることのない場所です。学生の頃毎日通いましたが、久しぶりに思い立ちふらっと出かけました。この辺まで来ると、まだまだ自然が残っていてなぜかホッとします。

 北千里駅の改札を出てうろうろ。数十年前とさほど変わってはいない気はするが‥‥。さすがに建物はそれなりに古くはなっている。それに、ぽつぽつと新しいマンションや店が建っているもよう。

改札を出て、右手陸橋をわたった先にあった団地群はなくなっておる。巨大なマンションのような集合住宅になっているようだ。まあ、当時からすでにふるかったからなあ。おチュウは冬至を思い出しながら、陸橋を渡り左手へ。千里北公園の方に歩いてみました。

仕事の関係で時々北千里周辺とか彩都には来たけど、周囲の様子を見る余裕もなくあたふたと帰って行くだけだったなあ。交差点を渡り、緩やかな上り坂をまっすぐ川沿いに歩いていきました。

ほどなく千里北公園に到着。この辺まで来たのは初めてだ。広大な起伏に富んだ場所のため、なかなか踏破するのに疲れてしまう。まあ、せっかくだからと、公園内をうろうろし始める。入り口付近の広場の方では家族連れや学生たちでにぎわっているけど、なにせ広すぎるため、けっこうな人出のようだが、まばらにしかいないような錯覚に陥り、少し不思議ではあります。

これも日頃天満界隈の飲み屋とか人口の密集しているところを生活の場としているせいなのかもしれないが、やたらと視界の広い場所は逆に落ち着かない。妙な気分だ。

まだここも桜の花が咲くには少し早いようだ。緑も少なく冬枯れの様相でだ。とはいうものの、自然の中に身を置くのは気持ちがいい。その後も、山の方に入って行きあちらこちら歩き回るおチュウである。

けっこう歩き回った挙句、北千里駅へ。ちょうど天下茶屋方面行の電車が出ようとしている。走れば間に合うかも‥‥、まあいいか、見送ろう。歩き過ぎて足が痛い。すでに一万歩を優に超えている。ゆっくり行こう。階段を上りホームに行くと、ちょうど去りゆく電車。ベンチに座り、しばらく待つことに。

こんな光景、数十年前もよくあったような気がする。何も変わってないような ‥‥。