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未だ四月だというのに
天神橋筋商店街には
天神祭りの気配が漂い始めているのです。
“船渡御乗船券発売”
大垂れ幕が架かっています。
そういえば、
このところの気温上昇で
一定以上の暖かさに突入すると
途端に
大阪の蒸し暑い夏の厳しさを
肌で感じるようになってきます。
すると、
天神囃子の音色が
何となく耳の奥で
鳴っているような錯覚にとらわれて ——-
得体のしれないムズムズ感を
垂れ幕に感じてしまうのです。
あのくそ暑い夕刻の頃、
大川の川面に反射する強烈な西の陽と
脳天がキンキンする金属音と共に
川べりにごったがやす汗だくの人々 —–
考えただけでも汗が出てきそう。
でも待ち遠しい!
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