都会のスズメ
公園を歩いていると、
前方の芝の上を
無数のうごめく小さいものが
目に留まりました。
近づくにつれ、
スズメの一群であることが確認できました。
このような街中で、
人と調和して生活出来ている
スズメたちのたくましさに、
少し感じ入るものがありますが、
ある程度の距離に近づくと、
さっと飛び立ち、近くの木に隠れてしまいました。
その辺の用心深さが
繁栄の要因でもあるようです。
ここにいれば、
危険なワシなどの猛禽類に
おそわれる恐れもありません。
野良犬たちもすでに去り、
ペット化したゆるい犬たちだけとなりました。
猫も人がいれば近寄らないはずです。
しかしどこに巣を作っているのでしょうか?
大阪でスズメの巣を一度も見たことがありません。
さっと紅葉の桜の木に隠れたスズメの一群が、
チュンチュンうるさいほどさえずるのを聞き、
姿を消したつもりが ここにいますよと声で教えているスズメたちに、
おチュウは何となく、
“邪魔だから早く行ってくれ”と指示されているかのような錯覚に陥り、