危うい橋
宇陀です。
山道を歩いていると川があり、
橋らしきものが横たわっています。
辺りを見回しても、
これ以外向こう岸に渡る方策はなさそうです。
渡って山手の方に行ってみたかったのです。
しばらくどうしたものか考えましたが、
ここで勝負をかけてどれほどの意味があるのかとか、
これはきっと勇気を試されているのだとか、
いろんな解釈が頭をもたげてきました。
おチュウには渡る勇気がありませんでした。
橋が途中で重さに耐えきれず崩壊し、
おチュウが川に転落した場合、
助けを求める人がいつここを通るのだろうかという
相当現実的な不安にぶつかったためですが、
それほどこの辺で人に会うのは困難な状況でした。
かれこれ一時間以上人には会っておりません。
でも振り返ると
太陽光パネルの並んでいるのが目に入りました。
過疎の町と先端技術の融合という形に少しホッとしましたが、
崩壊寸前の橋はちょっと違うなと思った次第です。