土塀で囲まれた豪邸の記憶
生まれ育った実家の近くに土塀で囲まれた豪邸がありました。
昭和30年代のことで、周囲は普通の民家と田んぼや畑ばかり
その豪邸が浮いてしまうほど目立つ存在でした。 😀
むろんおチュウの家もごくごく普通の民家でした。
で、その豪邸の土塀に沿って道がありまして、
小学校の通学には土塀伝いに細い道を毎日歩いていたわけです。
でも、塀は高く中の様子は全くわかりませんでした。
ただ、邸内に入ったことが一度だけありました。
それは、第2室戸台風がやって来た日のことです。
実家の屋根が吹き飛ばされたため、家族でやむなく避難させてもらいました。
土塀の中は広大な庭があり、暴風なのに家の中は静まりかえっていました。
あれは昭和36年だから、小学校一年生だったはずです。 😕
豪邸の人々はその後事業が失敗したためどこかに去ってしまったようですが、
家だけは買い手も付かず、その後も空き家で存在していました。
大きな家に住むことだけが良いことでもないなと思いましたが、
先日奈良で、土塀(写真)に挟まれた道を歩いたのですが、
あの頃の豪邸の記憶が蘇り、同時に塀の向こうはどうなっているのか、
少々気になってしまいました。 😐

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