ナツメは生薬で体に良いのは知っているが……

食前酒として、ナツメの入った梅酒が出されました。

これはもうグイッと飲んでかじって、さあ次行こうかという流れなのですが、

なぜかナツメはそのままに……

店のスタッフが、ナツメは食べないのですか?

体に良いんですよと、講釈たれ出したので……

あっ、そうか!

と、うっかりを装い一応食べました。

実際それほど嫌いでもなく、かといって無茶苦茶好きでもないのです。

 

なぜかナツメが出てくると、小さい頃家の近所に植わっていたナツメの大木が目に浮かぶのです。

あんなにデカい古木をそれ以降見たことがないのですが、

季節になるといっぱい実がなりましてね。

でも、不思議と誰も食べないのです。 😕 

木のすぐ近くに厠があり、風向きによっては多少臭気が流れてきたりして……。

誰も口には出さないんだけど、ナツメの木があれだけ育ったのも、なんとなくその養分がそちらからのものではないかと……

そんなことは誰も言わないんですよ、でもなんとなく気配がある。

あんなにいっぱい実がなっているのにだれも食べないという事実!

そんな少年時代の光景が浮かんできましてね。

深層心理とはいうのでしょうかねえ。

子供心に何を感じ取ったのか?

イメージというのは脳裏にすり込まれてしまい、理屈で判断するには到底無理な世界なのでしょうか?

あの古木は、たしか台風かなんかで倒れたんだっけけなあと思いながら、一応食べましたけどね。 🙄