風合いを醸し出す駅のベンチ

山間の田舎の古びた駅でした。

先日訪れた亀嵩駅です。

電車の到着にはまだ十分すぎるほどの時間があります。

周囲には何もありませんから、さほど広くない待合室で待つしかないのですが……

そこには大きなベンチがどかっと鎮座していました。

ここで座って待てと言っているようです。

しかし……、この手のベンチなんとなく懐かしい!

昔はよく見かけたけど、いつの間にか消え去っていたことに気付くおチュウ

無くなれば代わり新しいベンチがやって来るわけで、そちらの方に目が行き無くなったものは忘れ去る。

でも、記憶のどこかに在りし日の姿が残っていて、数十年の時間を経て、似たようなものに出くわすと思い出してしまう。

記憶とは不思議なものです。 😆 

 

ベンチに座ってみました。

この重厚感、そして安定感、そこから醸し出される安心感といいますか、なんともいえない懐かしさ、暖かさもある…… 😉 

そして、おそらくおびただしい人が座ってきたであろうその歴史を感じ取り、この駅の歩んできた道程すら語りかけてくれるのです。

蝉の声は盛大に聞こえてきますが、それ以外には何の音も感じ取れず、駅でありながら列車の音さえ聞こえない。

確実にここには昭和の空気が充満していました。 😀