ヤブ蚊の猛攻のなか南方熊楠を思う
時間待ちのためゆうチュウさんと田辺市内を彷徨ううち、南方熊楠顕彰館にたどり着きました。
せっかく来たのだからと、拝観料を払い邸内へ
庭はこんもり古木が茂り、やや薄暗い秋の旧家の様相なのですが……
こんな風景、当時は当たり前だったのでしょうね 😕
ところで、熊楠邸は窓は開け放たれていて、外からいくらでも中の様子は観察できるのです。
だから室内に上がることは叶いませんでした。
受付に老婆一人有りて、チケットを渡す。
外からうろうろ覗いてみたり、庭の方へ行ったり来たり……
在りし日の熊楠を感じようとしきりに呼吸を意識してみたり、でも空気は現在の空気なんだけどねえ
その時、ブーンという音が耳元で聞こえる!
そうか、奴の元気な季節なんだと気付く。 🙄
奴とはヤブ蚊その人です。いや、その虫です!
こちらの息づかいに素早く反応し、あちらこちらから一目散にやって来たのでしょう。
数少ない栄養摂取機会が訪れたのですから……
いつも刺されるゆうチュウさんは無論のこと、滅多に刺されないおチュウまで攻撃を受けております。
これはいかん!
退散だと思い、そそくさと引き上げたのは言うまでもありません。
ところが……、開け放たれた部屋の奥に居る受付の老婆は、平然と机に向かい事務処理をしているのですが……
どういうこと?
我々はまだ若いってことなのか……あくまで相対的なんですがね