動物芸の視点
先日えびす祭りの境内で思いがけなく猿回しを目撃しました。
ずいぶんと久しぶりです。
といいますか、激変する世の中でまだこういった古典的出し物が生き延びていたことに少なからず感激したのです。
しかし、考えてみると人の管理の下で動物が一芸を見せるのは何も猿だけではありません。
オウムにしろアシカやイルカ……他にもあるはずです。
そして、共通しているのはご褒美に餌が貰えるという点
動物たちは、芸の先にある餌を得たいがために愛嬌を振りまいているに過ぎません。
その事に気付き、ふと冷めた目でお猿を見てしまいましたが、
反面、一芸を習得し人前で披露できる域に達するまでにはけっこうな努力もあったに違いないと気付きましてね。
少しその冷めた発想を恥じたわけです。
猿は猿なりに頑張っている!
一方で人間はどうか?
人も基本的には労働によって、生きていくために必要なお金というツールを得ているわけで、さほど目的は一芸の猿と変わりません?
ただ、ボランティアという見返りを期待しない分野も存在しますが、
これも味方によっては物ではなく精神的達成感は得られるかもしれません。
そう考えると、ぼやーっとながら共通した物を感じ取ってしまうのですが、
要は、何か行動するに当たり、その先に何かがないと生き物は動きづらいのだろうと……