水辺の鴨にひとり言
北風の冷たい日でした。
晴れていて日の光はあるものの、冬の殺風景な光景が広がっていました。
いつものように大川の遊歩道を歩いて家に向かっていたのですが、
川縁に目をやると一羽の鴨が水面に浮かんでいます。
ふとこの寒空に大変だろうと哀れみの気持ちが出ましてね、
でも次の瞬間いやそれは違うよなって……
あれは寒さに耐えてるのではなく、心地良い日の光を受けくつろいでいるようにも見えました。
鴨も渡り鳥であることに気付いたのです。
常日頃身近で見かけるため、北からやって来たんだという実感がね……
今年はシベリアではマイナス60度に達した地域もあるそうな、日本でもそろそろ大寒波がやって来るとかで……
実際北国では大雪で大変な状況になっているようですが、
ここは大阪、雪もなく川でくつろぐ鴨にとっては極楽なのかもしれません。
おチュウ目線では、ついつい暖房もなく寒いだろうと思うのですが、
そこは野生の生き物ですから暖房なんて想像の外にあるわけで……
ああこんなに気持ちの良い日に人間ってどうして寒そうに歩いているんだろうって思ってるのかもしれません。
折しも電気代の請求額にビックリしたのを思い出し、
でも鴨さんにはどうでもいい話だったと……