あちら側とこちら側

かつてはあちらとこちらの境など余りなかったのかもしれません。

ちょっと油断したり不幸が重なれば、すぐにあちらに行ってしまう。

でも、現代社会ではずっと遠くに見えます。

でもねえ、この寒空の下、やはり厳しいよ!

折しも大寒波襲来です。

身を切る寒さに耐えながら歩いていたのですが、

その人は今日も耐え忍んでいるようでした。

その気になれば、手立てはあるのは分かっているはずなのですが……、

社会に相容れない何かがあるのでしょう。

私はこちら側からちらっと見るだけで、あちら側に行こうとは思いません。

でも、想定外が重なればあちら側に住む日が来るやもしれません。

そうなったときにどうするか……

今のところ、人生の終末にそれだけは避けたいと思うしかないでしょうね。

無論あちらの方が諸事情で向こうにいらっしゃって、

それでも納得し自由を満喫しているのでしたら……

特に意識するものでも無いのかもしれませんが、

ただ歩いて数歩の距離なのに、現実か幻なのかあやふやになったものだから