奈良の春日大社周辺を放浪

厳しい寒さでした。

粉雪が舞い、時折突進してくるような北からの強風、にもかかわらず奈良の地にやって来ました。

本来山に登ろうと考えていたのですが、さすがに今日は無理でしょう。

でも来てしまったからにはどこかに行きたい!

彷徨っていると、春日大社の一の鳥居が見えてきました。

そういえば春日大社にはずいぶん来ていない。

長ーい参道をひたすら歩くうちに、右手に飛火野が見え鹿がたむろしておる。

まだ出演前のようなリラックスムード、そして巨木が……

近づいてみるとクスノキ、周囲には円形の柵があり……どうやら明治天皇の玉座跡の記念植樹

そうと分かれば……、そうだったのかと!

柵の意味も分かり次へ

ひたすら長い上りの参道、うっそうとした森

JR奈良駅降りてから三条通を経て興福寺側ずっと上りで一度たりとも下った記憶がない。

やはりここは春がいい!

そして、やっと神社に到着する。

特別参拝チケットを購入し、順路通りに……

樹齢800年の砂ずりの藤はなにぶん冬のため枯れ木同然語ることなし。

藤波之屋は暗闇の中燈籠の灯りで幻想感を味わう

さらにあちらこちら歩く。

至る所に燈籠が並び、朱色と白色のコントラストに燈籠の並ぶ異空間を味わう。

一応順路は書かれているが、ここが神社のどの辺りかという位置感覚に乏しくなり、

歩かされているかのような……

千年杉の横に出るが、やはり大きい!

ただ、花粉の時期じゃないか、大丈夫か?

いや、これは1000年前から植わっているから西洋杉ではない、したがってOKか?

それ以前におチュウは杉花粉症ではなかった!

 

さらに森の中に足を踏み入れると数多の社が……

巨木が倒れ、朽ちていくさまが見て取れる。

いずれ肥料となり次に芽吹くのだろう、そしてまた数百年……

大きなサイクルを感じつつ、つい人間のスパーンと比較してしまう。

ちっちぇと思うも、どうしようもないじゃないか!

さらに進むと、金龍神社のド派手な幟が……諸願成就と書かれている。

間口が広く非常に受け入れやすい!

万人向けの神社は好まれるはずかも

やはり、あやかりたい人が多いのであろう、社の周りは幟だらけで、参拝が後を絶たない。

燈籠上部の苔むすさまは悠久の時を感じ、不動の覚悟が迫ってくるが、

じっと我慢し耐えることの重さも表わしているのかもしれない。

この辺りで本日は引き返し、次は緑の季節に機会があれば再び!