夜明け前の天神橋筋商店街を行く

家を出るには決断が必要です。

夜明け直前の外の冷え冷え感を暖かい部屋で想像しながら、身を投じる決断ですが……

何分久しぶりの時間帯ながら外に出ることにしました。

うっすらと生駒の峰が明るくなる気配を確認しつつ、外に出てしまうともう後戻りはできません。

歩き始めると、早朝のピリッとした冷たく思い空気が肌を刺し体がシャキッとしました。

数歩で足が慣れ、徐々に歩幅が伸びていくのが分かります。

 

天六へ!

そして、天神橋筋商店街を南下、この先は一直線です。

当然店はすべて閉っていて、所々に搬入の車が横付けされている。

時折人が歩いているだけで、昼間の賑わいが嘘のようです。

アーケードは電気代節約なのかやや暗さがありますが、歩く分には問題なく……

そして、やけにピンク色だと思うと、両脇に梅祭りの幟が立てられていました。

天満宮は梅の季節を迎えているのです。

ひたすら歩いているのですが、昼間と違い同じような景色が延々続くため、ここがどの辺りなのかよくわからなくなる。

そのうちに、天五、天四、天三……

進むうちに、幟が梅の造花に変わっていました。

脇道を見やると、かなり夜が明けてきていることに気付きましたが、

まだ先は長く、これから南森町交差点を左に折れ造幣方面へと向かいます。