気配を消せる場所

いろんな人がやって来てはひとときの時間を楽しむのです。

コーヒーを啜る人や、軽食を食べる婆さん、瞑想にふけり遠くを見るおばさん、スポーツ新聞を広げる爺さんに……

そして、気が済めばスーッと消えていく。

その間、時間が止まったかのように、気配もなくじっとしている。

毎回見る顔もいれば、久しぶりの顔も。

特に意識もせず、挨拶もないけれど、

内心はまた来てるなとほっとしているのかもしれませんがね。