旦過市場の賑わい
小倉の町をぶらぶらしました。
すると、
旦過市場という文字が目に飛び込んできて、
ふらっと中へ ——。
かつて、
このような市場がどんな町にもありました。
故郷海南の町にも ——。
間口は狭く、
奥行きがあり、
入り組んでいたりして、
多くの店舗の並んだ、
そしてどちらかというと辺りは薄暗く、
裸電球の灯りの数が店の数、
とにかくごちゃごちゃしていて、
日常生活に必要なものは大体手に入る、
そのような場所でした。
昭和三十年代の頃だったのかもしれません。
その後時代の経過と共に
スーパーマーケットが出現し、
更にコンビニや大規模スーパーの時代に入り、
いつしか市場は姿を消して行きました。
なかなか市場が賑わいを保ちながら、
スーパーやコンビニなどと共存する町は少なくなりました。が、
庶民の息吹を感じさせてくれる
このような場所に遭遇すると、
旅で訪れたおチュウにとって、
町の魅力が倍増し、
強く印象に残るものとなります。
この町にしかない歴史を感じさせてくれます。
それは無意識のうちに、
子供の頃の記憶と重ね合わせているのかも知れません。
この市場と偶然出会えたことで、
小倉の町を身近に感じることができ、
大変意味深い旅となりました。