いよいよ再開の時 ~ラーメン、その原点
おチュウが通っていたそろばん塾は空き地になり、
昔よく屯した駄菓子屋は寂れきっている。
依然として風呂屋はあるが ——、
確か飯屋は友達の実家の斜め向かいだったよなあ
飯屋はありました。
でも ——-、新しくなっている。
改築したか?
屋号はそのままだから
とにかくここまで来たんだ。入るしかない。
暖簾をくぐると、電気が消えており、奥の方におばちゃんが一人座っている。
まさか客が来るとはってな感じで驚きの表情を見せ、次の瞬間いらっしゃいと満面の笑顔に激変。うーん、わかりやすい。しかし、不安
やたら、メニューが張られているが、注文は店に入るずっと前から決まっとる。
何しますか? 中華そば下さい。
瞬時に返答
おばちゃんは電気をつけ、そのまま厨房に直行、作り始めている。
一人でやってんのか? 確か、初老の爺さんが店主だったと思ったが。
でも四十年も前の話だから ——-
程なく、お待たせと言いながら中華そばを運んできた。
なかなか終わらないけど、次で最後にします。