公園のベンチ
公園を斜めに横切る長い歩道があります。
中ほどにベンチが等間隔で三台並んでいて、
いつもはそこにおじさんが横になり、
寝ていることが多いのです。
いつから? いつまで?
暑い夏の日も、厳冬の朝も —–
前を通り過ぎ、
数時間後、用を済ませて帰り道。
まだ寝ています。
ベンチの背後には広い運動場があり、
子供たちがよく遊んでいます。
ときにサッカー教室なども開かれているようです。
ある日通りかかると、
ベンチに幼児向けの動物の絵が描かれていました。
このベンチは、
“子供たちのものでもあるのですよ”
という無言の呼びかけなのでしょうか。
少なくともその日はベンチに寝そべっている
おじさんの姿はありませんでした。
かと言って、
座ってい子供の姿もなく ——-、
おチュウにはおじさんが排除されただけのように映りました。
難しいねえ!