見て見ぬ振りをする都会の裏側
何事にも表と裏があるようです。
表が明るく輝いているほどに、裏側は薄暗くじめっとした感じで覆われています。
高速道路の高架下、ここは普段往来はほとんどありませんし、ここにやって来る価値も見いだせない場所です。
しかし、高架下ゆえ雨露を凌ぐことは出来ます。
いつの頃からか住所を持たない人たちがいろんな物を置き、一夜を過ごす場所となっているのです。
おチュウが時々ここを通るのは、昼間大川沿いの遊歩道に出るための近道だからなのですが‥‥
辺りの通常ではない光景に夜の気配を感じ取ってしまうわけです。
しかし、このような場所も一面では必要なのかも知れません。
もちろん一定の治安は確保されてのことですが‥‥
人間すべて例外なく家の中で夜を過ごしているわけではありませんし、寝床を探し求める少数の人々の存在も知っています。
その人々がどうしてそのような状況になってしまったのか。
おチュウには分かりませんし、軽々に善し悪しを結論づけることも適切ではないでしょう。
そのような人々の気配を察知しながら、今日も足早に通り過ぎたのですが‥‥