橋の下の住人
水都大阪ですから、橋が多いのです。
橋があれば橋の下も存在します。
そして橋の下は雨露をしのげます。
ということで、住所不定の方々がどうしてもたどり着く場所なのです。
おチュウの家の近くにも橋が有り、そういった方が橋の下で生活をしています。
しかし、昼間は空き缶拾いに出かけ懸命に働いているようです。そして、幾ばくかの収入を得ているのでしょう。
ですから、明るい間は留守 😕
……いや、住所不定なのだから留守とは言わないのかもしれませんが、とにかくそこにはいません。
夕方になると戻ってきて、夜を過ごすわけです。
夜具らしきものはコンパクトにまとめ、橋の下のわずかな空間にしまっています。
夜になるとそれを引っ張り出し……、
実はその現場をたまたま目撃したことがあります。
しかし、何か理由あってこのような生活をしているのでしょうねえ。
究極のアウトドア、必要に迫られてのことですが……
思うに、自分は今室内で生活していますが、ここの住人とさほど距離はないのかもしれません。
なにかの不運が重なれば、ちょっと先には住人の横で寝ているのかもしれないと、
先日コロナ禍で職を失い、寮を追い出され、あっという間に路上の人になった人がテレビに映っていましたが……
そうした映像を思い出しつつ、ここに住みながらも毎日空き缶回収でひたすら働く姿に感じるものがあったのです。