犬のある風景
かつて犬を飼っていたことがあります。
何匹か飼いましたが、いずれも遠い昔のことです。
小学校の頃和歌山の田舎に住んでいましたから、周囲は田んぼや畑、
当然放し飼いです。 😐
用心棒も兼ねていたのでしょう。
夜不審者が通れば吠えてくれるだけで、ずいぶん違いました。
餌といってもドッグフードなんてない時代です。
人間の残り、残飯ですね。
栄養バランスなんてそんな概念もなく、ただこれ食えと洗面器に残飯入れて出すだけ
暑い日も雪の日も外の犬小屋で生活していました、彼は!
そのうちに弱ってきましてね。
ジステンバーっていう病気です。
もう動けなくなって、父親が町から獣医呼んで注射打って貰ってもダメで、
でも名前を呼ぶと意識はあるのでしょうねえ。尻尾だけなんとか振ってくれる。
間もなく死んでしまいましたが…… 😳
また別の犬は、夜になっても帰って来ず、翌日探しに行くと溝に落ちて当たり所が悪かったのか死んでいました。
そんなことが何度かあって、犬を飼うのはやめてしまいましたが……
今やペットと呼ばれる地位を獲得した犬が遊んでいるのを見るに付け、あの頃一緒に遊んだ犬たちのことを思い出します。