新年早々トラウマの記憶
大阪に居を構えた頃だったと思います。
さほど遠くはない場所に大阪天満宮があることを知り、初詣に出かけました。
天神橋筋商店街を六丁目辺りからスタートし、一丁目の天満宮までアーケードを南下!
徐々に参拝客と覚しき人が増え始め、三丁目当たりから人が密集し進行速度が目に見えて低下しました。
一丁目になると、殆ど身動きがとれなくて……諦めて引き返すこともままならない。
結局参拝は諦め、やっとの思いで脇道に逸れ、なんとか帰途についた苦い経験がありました。
それ以降正月は天満宮に近寄るべからずが我が家の教訓です。
ところが、あれから20年近い歳月が流れ、誰しも記憶は薄れていきます。
昨日コーヒーでも飲もうということで、ゆうチュウさんと行きつけの喫茶店に行ったのですが……
正月三が日は何処もお休みでした。
あちらこちら放浪しやっと見つけたのですが、
帰りは商店街を抜けて帰ろうということで、無意識に足を踏み入れてしまったのです。
その瞬間、人の多さを感じあの記憶が蘇り……
しまった!
でも、今回は逆方向なので人の密度勾配が薄れる方向へ……
しかも、さほど密集はしていません。
まだ朝が早いからなのか、コロナ禍で参拝客が分散しているのか……その辺は定かではありませんが、
無事通過することが出来ました。
ふと、かの国で発生した群衆事故のことも思い出したのですが、
そのような状況になってしまうには、何か必然的要因がそこにはあったのでしょうか。
足を踏み入れ、みんなが前に進まなければという意識のみでは蟻地獄のように抜け出すこともままならない。
ある種の恐怖心が蘇ってきたのですが……